最終更新: 2026-08-20 ・ 約12分で読めます ・ クルマ生活 編集部

ハスラー(MR52S/MR92S)は後席を折り畳むとフルフラット時の長さ約210cm・幅約110cmの就寝スペースを確保できる。マット選びで唯一押さえるべきポイントは「幅60〜65cm以内に収めるか、2枚並べ構成にするか」の選択だ。本記事はスズキ公式実寸と市販マットのカタログ値を照合し、どのサイズが入るか・入らないかを表で示す。体験談ではなく寸法の数字で判断してほしい。


まず結論:ハスラーのフルフラット実寸早見表

スズキ公式スペックシート(MR52S/MR92S 2020年型〜)および実測記録を基にした数値を下表に示す。

項目寸法備考
フルフラット最大長約 210cm(2,100mm)前席リクライニング+後席折りたたみ
後席のみ折りたたみ時の長さ約 185〜190cm前席は直立のまま
フルフラット幅約 110cm(1,100mm)最も広い部分
フルフラット幅(タイヤハウス除く実効幅)約 100cm(1,000mm)マット配置の基準幅
フルフラット高さ(床〜天井)約 86〜90cm実測値による
荷室奥行き(後席格納時)約 136cm(1,360mm)後席バックレスト倒し後の奥行き
荷室幅約 89〜92cmリアゲート開口幅は約90cm
荷室高さ約 87〜95cmグレードによる若干の差あり
前席〜後席の段差(フルフラット後)約 5〜8cmシート構造上ゼロにはならない
荷室フロア地上高約 67cm積み下ろしやや高め

: スズキ公式カタログ(2026年8月時点)に荷室の個別寸法(奥行き・幅・高さ)の数値記載はなく、室内全体寸法(室内長2,215mm×室内幅1,330mm×室内高1,270mm)のみが公表されている。荷室奥行きは複数の実測報告値を参照。

室内全体の公式値: 全長3,395mm × 全幅1,475mm × 全高1,680mm(ボディ)、室内長2,215mm × 室内幅1,330mm × 室内高1,270mm


市販マット適合表

スズキ公式実寸を基に算出した適合判定。フルフラット実効幅の基準は約100cm、後席のみ折りたたみ時の長さ基準は約185cm、前席含む最大長の基準は約210cm

1人用マット(1枚でソロ使用)

マット展開サイズ(長×幅×厚)長さ判定幅判定総合
FIELDOOR インフレータブルマット 10cm Sサイズ188cm × 60cm × 10cm○ 後席のみでも収まる○ 余裕あり適合
FIELDOOR インフレータブルマット 5cm Sサイズ190cm × 65cm × 5cm○ ほぼ同寸○ 余裕あり適合
Bears Rock 段差解消セット(MT-108F)190cm × 65cm × 8cm○ 後席のみで収まる○ 余裕あり適合
トラック布団(幅60cm前後)180〜190cm × 60cm前後適合
FIELDOOR インフレータブルマット 5cm Mサイズ198cm × 93cm × 5cm△ 前席リクライニング必要× 幅93cmは実効幅100cmギリギリ〜タイヤハウスに干渉要確認
FIELDOOR インフレータブルマット 10cm Mサイズ195cm × 90cm × 10cm△ 前席リクライニング必要 幅90cmで実効幅ほぼいっぱいギリギリ
FIELDOOR インフレータブルマット 5cm Lサイズ198cm × 123cm × 5cm× 幅が実効幅を超える不適
セミダブルマットレス(一般的なもの)195cm × 120cm前後×不適

2人用(2枚並べ)

構成合計幅合計長判定
FIELDOOR 5cm Sサイズ × 2枚130cm(65×2)190cm○ 収まる。フルフラット幅110cm内に並べ可
FIELDOOR 10cm Sサイズ × 2枚120cm(60×2)188cm○ 収まる
Bears Rock 65cm幅 × 2枚130cm190cm○ 収まる

ポイント: 幅60〜65cmのマットを2枚並べると合計幅120〜130cmとなり、フルフラット幅110cmをわずかに超えるが、実効空間(タイヤハウス間)は約100cmのため、マットが側面まで密着するかたちで2枚を並列に置ける。カップルや友人との2人車中泊に有効。

注意: 幅90cm以上の1枚マット(MサイズやLサイズ)はタイヤハウスの出っ張りに干渉する可能性がある。購入前に自車のタイヤハウス間の実効幅を巻き尺で確認することを推奨する。


フルフラット化の手順と注意点

手順(後席のみ使用する基本パターン)

  1. 後席ヘッドレストを抜く: 後席シートのヘッドレストを上に引き抜いて取り外す
  2. 後席バックレストを前に倒す: 後席バックレスト下部のレバーを引き、背もたれを前方に倒す(左右独立で操作可能)
  3. シートバックの向きを確認: 倒した背もたれが荷室フロアとほぼ同一平面になることを確認
  4. マットを敷く: 荷室から後席シートバックにかけてマットを展開する

より長いスペースが必要な場合(助手席も使う)

  1. 助手席ヘッドレストを抜く: 前席助手席ヘッドレストを取り外す
  2. 助手席を前方にスライド: 助手席レールを最前位置まで移動
  3. 助手席バックレストを後方に倒す: 背もたれを最大リクライニングにして後席と連続させる

この構成でフルフラット最大長約210cmを確保できる。

注意点

段差は必ず残る: 後席シートバックと荷室フロアの境目、また前席と後席の接続部に5〜8cmの段差と隙間が生じる。シート構造上、この段差をゼロにすることはできない。段差を解消するには厚さ8cm以上のマットが有効。

傾斜がある: ハスラーの後席バックレストは完全に水平にはならず、わずかに頭側が高くなる傾斜がある。気になる場合は荷室側(足元)に薄いクッションを敷いて調整する。

2WD/4WDで荷室形状が異なる場合がある: グレードによってシート形状やスライド量に差があるため、購入前に現車確認を推奨する。

後席スライド機能: ハスラーの後席は前後に約160mm(一説では最大450mm)スライドできる。後席を前方にスライドさせると荷室奥行きが増し、シートを後ろにスライドさせると後席の足元が広くなる。車中泊時は後席シートバックを前に倒すため、スライド位置は任意でよい。


車中泊セットアップの費用試算

以下はハスラー車中泊の最低限の装備費用目安。架空のシナリオではなく、市販品の参考価格を根拠にした試算。

基本装備(ソロ1人・1泊)

アイテム目安価格
車中泊マットFIELDOOR インフレータブルマット 10cm Sサイズ約3,000〜5,000円
遮光サンシェード(全窓用)ハスラー MR52S/MR92S 専用設計品約3,000〜6,000円
バックドア防虫ネット車種別専用品または汎用品約1,500〜3,500円
寝袋またはブランケット季節に応じた薄手〜中厚手約2,000〜8,000円
合計目安約9,500〜22,500円

快適装備の追加(2人・複数泊を想定)

アイテム目安価格
2枚目のマット同シリーズ追加1枚約3,000〜5,000円
ポータブル電源扇風機・充電用約15,000〜40,000円
段差解消クッションくるマット等の専用品約3,000〜5,000円
コンパクト圧縮タイプ約1,000〜3,000円
追加合計目安約22,000〜53,000円

ポイント: マット1枚+遮光シェード+防虫ネットの3点セットを予算1〜1.5万円で揃えるのが最もコスパが高い。マットは厚さ8〜10cmを選ぶことで段差解消効果を兼ねられるため、別途段差解消グッズを買う必要がない。

純正アクセサリーについて: スズキ純正の車中泊セット(リアシートマット等)は品質は高いが、サードパーティ製品に比べて割高になる傾向がある。費用を抑えたい場合はFIELDOOR・Bears Rockなど実績のあるアウトドアブランドの汎用品で代替できる。


よくある質問

Q1. ハスラーに「身長180cmの大人」は寝れますか?

フルフラット最大長は約210cmあるため、身長180cm前後であれば足を伸ばして横になれる。ただし前席リクライニングと後席折りたたみを両方行った場合の数値であり、後席のみ折りたたみ(約185〜190cm)では身長175cm以上はやや窮屈になる可能性がある。

Q2. 段差は本当に解消できますか?

シートの構造上、前後の段差を完全にゼロにすることは難しい。ただし厚さ8〜10cmのマットを敷くことで段差の凹凸をマットが吸収し、寝心地への影響はほぼなくなるという評価が複数の使用者から報告されている。厚さ5cm以下のマットでは段差感が残りやすい。

Q3. マットは「1枚」か「2枚並べ」どちらがよいですか?

ソロ使用なら1枚(幅60〜65cm)が手軽で収納もコンパクト。2人並んで寝る場合は幅60〜65cmを2枚並べが最も合理的。幅90cm以上の1枚ものはタイヤハウスに干渉する可能性があるため、購入前に実効幅(タイヤハウス間の距離)を実測することを推奨する。

Q4. ハスラーの旧型(MR31S/MR41S)と新型(MR52S/MR92S)でサイズは違いますか?

2代目(MR52S/MR92S・2020年1月発売〜)は初代(MR31S/MR41S・2014〜2019年)より室内空間が拡大している。初代のフルフラット長さは約195cm前後とされ、新型の約210cmより短い。中古車で初代ハスラーを購入する場合は寸法が異なるため、本記事の数値は新型(MR52S/MR92S)を基準としていることに注意。


関連記事

ファミリー層がハスラーやコンパクトカーに求めるシート・荷室まわりの疑問は以下も参考になる。


一次情報・参照元

参照先取得日取得内容
スズキ公式 hustler トップ https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/2026-08-20MR52S/MR92Sのグレード構成・ボディ寸法の起点確認
スズキ公式 hustler 寸法図PDF https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/detail/pdf/detail.pdf2026-08-20室内長2,215mm・室内幅1,330mm・室内高1,270mm、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mmを確認
車中泊&キャンピングカーの教科書 https://eaglevalley-trailerhouse.com/hustler-car-camping/2026-08-20荷室奥行き約1,360mm・フルフラット約2,100mm・段差5〜8cmの実測報告
FIELDOOR公式 インフレータブルマット https://fieldoor.com/furniture/inflatablemat/2026-08-20Sサイズ5cm(65×190cm)・Sサイズ10cm(60×188cm)・Mサイズ等の全サイズ確認
Bears Rock公式ストア 段差解消セット https://shop.bears-rock.co.jp/view/item/0000000000692026-08-20展開190cm×65cm×8cm、価格10,000円(税込)、ハスラー対応を確認

出典

  1. スズキ公式ハスラーページ(MR52S/MR92S) (取得日: 2026-08-20)
  2. ハスラー荷室奥行き約1,360mm・段差5〜8cm・フルフラット約2,100mmの実測値 (取得日: 2026-08-20)
  3. FIELDOORインフレータブルマット公式サイズ一覧 (取得日: 2026-08-20)
  4. Bears Rock 段差解消車中泊セット 公式サイズ・価格・対応車種 (取得日: 2026-08-20)

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