最終更新: 2026-08-31 ・ 約10分で読めます ・ クルマ生活 編集部

夜間に車が動かなくなり、JAFを呼んだら請求が予想を大きく超えた——そうなる前に知っておきたいのが、非会員が払う「距離×時間帯」の実額だ。

このページの要点を先に伝える。

  • 非会員のレッカー料金は「基本料 + 830円×距離(km)」の2層構造
  • 一般道・昼間なら基本料15,700円、夜間なら19,630円(割増+3,930円)
  • 20km引いてもらうと昼間で32,300円、夜間で36,230円になる
  • 現場でJAFに入会しても、その日の作業は非会員料金が適用される

非会員のJAFレッカー料金は「基本料+距離加算」の2層構造で最低2.4万円から始まる

一般道の昼間(8時〜20時)でレッカーを依頼した場合、非会員には最低でも基本料15,700円+けん引料がかかる。わずか1km移動するだけで15,700円+830円=16,530円、10km移動すると基本料を含めて24,000円になる計算だ。

JAF公式(2024年4月1日改定)による非会員の基本料は次の通りだ。

道路種別昼間(8時〜20時)夜間(20時〜8時)
一般道路15,700円19,630円
高速・専用道路(本線上等・A料金)31,410円37,270円
高速・専用道路(SA・PA内・B料金)19,630円23,540円

けん引料は道路種別・時間帯に関係なく1kmあたり830円の一律加算だ。「距離が長くなるほど基本料の比率が薄れ、けん引料が支配的になる」という特性がある。


夜間(20時〜8時)は一般道で+3,930円・高速で+5,860円の割増が加わる

夜間割増の時間帯は20時〜翌8時で設定されている。「真夜中だけ高い」という誤解があるが、実際は夜10時でも午前5時でも同じ割増額だ。一般道で基本料が3,930円アップ、高速道路(本線上)では5,860円アップになる。

道路種別昼間基本料夜間基本料差額(割増)
一般道路15,700円19,630円+3,930円
高速(本線・A料金)31,410円37,270円+5,860円
高速(SA・PA内・B料金)19,630円23,540円+3,910円

夜間に呼ぶ場合は「基本料が上がっている状態」でさらに距離加算が乗る点を意識しておきたい。


非会員が夜間・一般道で100km引かれると費用は10万円を超える——距離×時間帯×道路種別の3軸実額表

JAF公式の「基本料+けん引料(830円/km)」で計算した、非会員の実際の支払い額をまとめた。

一般道路

距離昼間(8時〜20時)夜間(20時〜8時)
5km19,850円23,780円
10km24,000円27,930円
20km32,300円36,230円
30km40,600円44,530円
50km57,200円61,130円
100km98,700円102,630円

高速道路(本線上・A料金)

距離昼間(8時〜20時)夜間(20時〜8時)
5km35,560円41,420円
10km39,710円45,570円
20km48,010円53,870円
50km72,910円78,770円

※ 上記はけん引のみの料金。車両の損傷状態によってはシャシーダウン作業等で別途工数料が加算される場合がある。正確な見積もりはJAFへの電話確認が確実だ。

この表から読み取れるポイントは2つある。まず、20km引くだけで一般道の昼間でも3.2万円を超えるという現実だ。多くの人が想定する「近くの修理工場まで」が20〜30kmの場合は4万円台になる。次に、距離が100kmを超えると夜間の割増が基本料の10分の1以下に薄れ、コストの大半はけん引料になる。長距離になるほど「時間帯よりも距離」が費用を支配する。


会員なら20kmまで無料・それ以降も830円/kmだけ払えばよい

JAF会員の場合、レッカー(けん引)は20kmまで無料で、21km以降は非会員と同じ830円/kmの加算のみだ。基本料の15,700〜37,270円が丸ごとなくなる計算になる。

非会員vs会員の費用比較(一般道・昼間)

距離非会員JAF会員差額
10km24,000円0円24,000円
20km32,300円0円32,300円
30km40,600円8,300円32,300円
50km57,200円24,900円32,300円
100km98,700円66,400円32,300円

20km以内ならば非会員と会員の差は「非会員の全額 vs 会員の0円」になる。20kmを超えると差額は常に32,300円(昼間・一般道の場合)で固定される。つまり夜間・高速道路ではさらに差が広がる

JAF個人会員の年会費は4,000円(初年度のみ入会費2,000円が別途かかる)。昼間・一般道のレッカーを1回でも使えば、それだけで年会費8年分相当の出費を避けられる


現場でJAFに入会しても今回のレッカーは非会員料金になる

「路上でJAFに電話して、その場で入会手続きをすれば会員料金になる」と思っている人が多いが、これは誤解だ

JAFの規約では、入会した当日のロードサービスは非会員料金が適用される。現場で入会費2,000円+年会費4,000円を払った上に、さらにレッカー費用として非会員料金が発生する。最も損な状況になるので注意が必要だ。

正しい理解は次の通りだ。

  • 今回のトラブル: 非会員料金が適用される(入会しても変わらない)
  • 次回以降のトラブル: 会員料金が適用される

現場で入会する場合の総費用は「入会費2,000円+年会費4,000円+非会員レッカー料金(最低でも24,000円〜)」になる。今後も車に乗り続けるなら入会自体は合理的だが、「入会すれば今日の費用が安くなる」という期待は持たないようにしよう。


費用を抑える方法は「任意保険確認→入会検討」の順で対処する

非会員がレッカーを依頼する際に費用を抑える現実的な手順は2つある。

手順1: まず任意保険のロードサービスを確認する

多くの任意保険には「ロードアシスト」が付帯している。契約によってはレッカー費用が全額カバーされる場合がある。トラブル発生時はJAFへ電話する前に、加入している保険会社のロードサービス窓口へ電話することを優先したい。任意保険のロードサービスが使える場合、費用は実質0円になる。

注意点として、任意保険付帯のロードサービスは契約した車両のみが対象で、レンタカーや友人の車のトラブルには使えない。また、ガス欠は保険期間中1回のみ無料としている会社が多い。

JAFと任意保険のロードサービスを詳しく比較した内容はロードサービス費用 JAF vs 任意保険の比較で解説している。

手順2: 今後に備えてJAF入会を検討する

今回のトラブルが任意保険で対応できた場合でも、「次はどうなるか」を考えてJAF加入を検討する価値がある。年会費4,000円は昼間・一般道のレッカー1回分(最低24,000円〜)の6分の1以下だ。年に1回でもロードサービスを呼ぶ可能性があるなら加入は合理的な選択になる。


よくある質問

Q1. JAF非会員が夜間に一般道で20km引いてもらったらいくらかかりますか?

一般道・夜間(20時〜8時)の基本料は19,630円で、けん引料は830円×20km=16,600円です。合計は36,230円になります。同じ距離でも昼間なら32,300円なので、夜間は3,930円高くなります。

Q2. 夜間割増は何時から何時までですか?

JAFの夜間割増は20時〜翌8時が対象です。「深夜だけ高い」という誤解がありますが、夜8時以降はすべて同じ割増料金が適用されます。時間帯による段階的な料金差は設けられていません。

Q3. 高速道路でのレッカーは一般道より高いですか?

はい、高速道路の本線上(A料金)での昼間の基本料は31,410円で、一般道の昼間(15,700円)の約2倍です。ただし、SA・PA内(B料金)なら19,630円と一般道夜間と同額程度です。高速道路では「どの場所でトラブルが起きたか」によって料金が大きく変わります。

Q4. 現場でJAFに入会すれば会員料金になりますか?

なりません。入会した当日のロードサービスは非会員料金が適用されるのがJAFの規約です。現場で入会すると「入会費2,000円+年会費4,000円+非会員レッカー料金」を合わせて支払うことになります。今後のために入会することは合理的ですが、当日の費用を下げる効果はありません。

Q5. レッカー費用は現場でクレジットカード払いできますか?

JAFのロードサービスはクレジットカード払いに対応しています。ただし、担当するJAFの係員や提携業者によって対応が異なる場合があるため、電話で呼ぶ際に支払い方法を確認しておくと安心です。

Q6. 任意保険のロードサービスとJAFのどちらを先に呼ぶべきですか?

費用の観点では任意保険を先に確認するのが合理的です。任意保険のロードサービスが使える場合は実質無料になるためです。ただし、任意保険は「契約車両のみ対象」「ガス欠は回数制限あり」「高速道路の自宅方向への搬送は制限がある場合も」といった条件があります。まず保険会社へ電話し、今回のトラブルに対応できるかを確認してからJAFへ連絡するかを判断しましょう。


まとめ|距離が伸びるほど非会員の負担は急増する

JAF非会員のレッカー料金は、一般道・昼間でも10km引くだけで約2.4万円になり、20km超えると3.2万円を超える。夜間はそこからさらに3,930円が加算される。高速道路での本線トラブルなら基本料だけで3.1万円からスタートする。

「距離が短いから安い」という期待が通じないのが非会員の料金体系だ。基本料が定率でかかる構造上、5km程度の短距離でも2万円弱の支払いは避けられない。

費用を抑えるための現実的な行動は2つ——まず任意保険のロードサービスを使えるか確認すること、そして今後のためにJAF加入を検討することだ。レッカー1回分の費用でJAF年会費の8年分以上が払える計算になる以上、加入のコストパフォーマンスは高い。

JAFと任意保険のどちらが年間コストで得かを詳しく見たい場合はロードサービス費用 JAF vs 任意保険の比較を参照してほしい。


出典

  1. JAF「ロードサービスの料金を調べる」— 非会員の基本料・けん引料・夜間割増・高速道路料金(2024年4月1日改定) (取得日: 2026-08-31)

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