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最終更新: 2026-08-06

車の維持費がきつい人が手放す判断フローチャート — 年収別試算とリース乗り換え比較

維持費がきつくなったとき、「手放す・続ける・リースへ乗り換える」は年間維持費が手取り年収の何%か・月の乗車頻度・残ローンと査定額の大小の3基準で判断できます。以下の判断フローと試算数値を自分の数字に当てはめてください。


3ステップ判断フローチャート

ステップチェック項目目安と判断
① 年収比年間維持費 ÷ 手取り年収15%超→要検討、20%超→強く見直し
② 乗車頻度月に何回乗るか月8回未満→カーシェアとコスト比較を推奨
③ 残債と査定額残ローン ≦ 査定額か残債 > 査定額(オーバーローン)→手放すには差額の現金が必要

フロー例:

  1. 年収比が15%未満 → 現状維持でも許容範囲。次のステップは不要。
  2. 年収比が15%以上 → ステップ②へ。
  3. 月8回未満の利用 → カーシェア比較(後述)またはリース乗り換えを検討。
  4. 月8回以上の利用 → ステップ③へ。残債と査定額を確認し、オーバーローンでなければ売却、オーバーローンなら差額を準備できるか確認してから判断。

コンパクトカー(1.5Lクラス)の年間維持費試算

法定費用(必ずかかる費用)

対象車:1000cc超1500cc以下・自家用乗用・車重1t超1.5t以下・初度登録から13年未満・エコカー以外。

費目金額年あたり根拠
自動車税(種別割)30,500円/年30,500円総務省(2019年10月以降登録)
自賠責保険料17,650円/24か月8,825円損害保険料率算出機構(現行料率)
自動車重量税24,600円/2年12,300円国土交通省
車検の検査手数料(持込)1,700円/2年850円国土交通省
法定費用合計52,475円月約4,373円

※ 自賠責保険料は2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から18,560円/24か月に改定されます(損害保険料率算出機構2026年4月30日届出)。改定後の年換算は9,280円(月換算+38円)です。

変動費(条件によって変わる費用)

費目試算条件月あたり備考
ガソリン代年8,000km・実燃費15km/L・170円/L約7,556円資源エネルギー庁2026年7月21日調査値。年間: 8,000÷15×170≒90,667円
任意保険料年70,000円約5,833円編集部目安(年齢・等級・補償内容で大幅に変動)
駐車場代月5,000円(地方想定)5,000円都市部は月2万〜3万円超も。持ち家なら0円
整備・消耗品年30,000円約2,500円編集部目安(タイヤ交換・オイル交換等)
変動費合計約20,889円

試算合計: 月約4,373円(法定)+ 月約20,889円(変動)= 月約25,262円 → 月約2.5〜3.2万円

上記は地方・駐車場月5,000円・任意保険年7万円・年間走行8,000kmの代表例です。都市部(駐車場月2万円)では月4万円を超えることもあります。


年収別「維持費が手取りの何割か」一覧表

月間維持費を3.2万円(年384,000円)と仮定して試算。

手取り月収手取り年収(目安)年間維持費38.4万円年収比判断目安
15万円180万円38.4万円約21%強く見直しを推奨
18万円216万円38.4万円約18%要検討ライン
22万円264万円38.4万円約15%要検討ライン(ボーダー)
25万円300万円38.4万円約13%許容範囲(ただし都市部は駐車場追加に注意)
30万円360万円38.4万円約11%おおむね問題なし

※ 「要検討」「強く見直し」はあくまで編集部目安です。実際の判断には住居費・教育費など他の支出と合わせた家計全体の確認が必要です。


手放す・乗り換えの選択肢

1. 売却・廃車

売却前に必ず確認: 残ローン残高と中古車買取査定額を突き合わせてください。

廃車は、査定額がつかない車や事故車の場合の最終手段です。廃車費用(0円〜3万円程度)がかかる場合があります(編集部調べ)。

2. カーリースへの乗り換え

月額に自動車税・車検・整備(プランによる)が含まれるリースに切り替えると、維持費の「見えにくさ」が解消されるのが最大のメリットです。支出が月額固定になるため、家計管理がしやすくなります。

注意点:

3. カーシェア・公共交通への切り替え

月の乗車回数が8回未満の場合、カーシェアの利用料金(一例:時間料金+距離料金)と比較すると、月額換算でカーシェアが安くなるケースがあります。居住地域の交通環境と照らし合わせて試算してください。

軽自動車への乗り換えによる維持費の変化については、軽自動車の維持費は一人暮らしでいくら?公的データで積み上げ試算も参考にしてください。


よくある質問

Q. 手放す最適なタイミングはいつですか? A. 車検前とローン完済後が比較的有利です。車検前に売却すると次の2年分の自動車重量税(12,300円/2年)・自賠責保険料(17,650円〜)・車検費用の支出を回避できます。ローン完済後は名義変更手続きがシンプルになり、オーバーローンのリスクもありません。

Q. 維持費が高くてもローン中は手放せませんか? A. 手放せますが、オーバーローンの場合は差額の現金が必要です。まず複数の買取業者で査定を取得し、残ローン残高と比較してください。差額が準備できれば手続きは可能です。ローン会社によっては繰上返済に手数料がかかる場合もあるため、契約書を事前に確認してください。

Q. カーリースに乗り換えると維持費は下がりますか? A. 月額にかかる総コストが「見えやすくなる」点がメリットですが、必ずしも総額が下がるとは限りません。プランによっては整備費用が月額に含まれるため計算しやすくなります。乗り換えを検討する場合は、審査条件と落ちた後の対処法途中解約が発生した場合の違約金を事前に確認することを推奨します。

Q. 維持費の中でどの費目が削りやすいですか? A. 任意保険・駐車場代・ガソリン代の3つが変動費の大半を占めます。任意保険は等級・補償内容の見直し、駐車場は契約先の変更、ガソリン代は走行距離の削減またはカーシェア併用で対応できます。自動車税・自賠責・重量税・車検手数料は法定費用のため削減はできません。


参考(一次情報)