ノアの車検費用はいくらかかる?税区分別の試算と見積もりの見方

最終更新: 2026-10-04 ・ 約17分で読めます ・ クルマ生活 編集部

ノアの車検費用は、まず自分の車の税区分を確かめると比較しやすくなります。法定費用は、車両重量1.5t超2t以下・エコカー外13年未満・OSS申請・現行自賠責の条件で52,300円です(編集部算出)。OSSは車検の申請方法の区分で、窓口申請とは検査手数料が異なります。ここに依頼先の基本料金や追加整備費が加わります。

この記事の要点

  • 追加整備前の金額を、販売店・専門店それぞれの公表料金から条件別に試算します。
  • 法定費用52,300円は上記条件での額。本則(エコカー向けの重量税区分)の適用車や経年車、申請方法によって変わります。本則の適用は車台番号と検査予定日で個別に確認します。
  • 共通クラスの税額、ミニバン加算、OBD料金(車検証に「OBD検査対象」と記載された対象車への検査料金)を確認すると、表示額と見積額の違いを説明できます。
  • 自賠責は保険始期で新旧料率を確認し、部品代・技術料を含めた見積もりで依頼先を決めます。

ノアの車検費用は法定費用と依頼先の基本料金を分けて比べる

ノアの車検費用とは、自賠責・重量税・検査手数料の法定費用に、依頼先の基本料金と必要な追加整備費などを合わせた支払額です。比較では、法定費用の条件と基本料金に含む作業をそろえます。

次の表は、実在する事業者の公表料金を使った追加整備前の編集部算出額です。共通条件は自家用乗用車・継続検査2年分・自賠責24か月の現行料率・沖縄県と離島を除く・車両重量1.5t超2t以下・保安基準適合証によるOSS申請。法定費用はエコカー外13年未満で52,300円、本則適用車で39,500円です(いずれも編集部算出)。

事業者エコカー外13年未満本則適用車含む料金別途・条件
マイネッツ(ネッツトヨタ東埼玉)102,240円〜89,440円〜法定費用+基本料金49,940円〜下限表示。追加整備別、OBD追加額は店舗確認
トヨタモビリティ東京124,900円112,100円法定費用+基本料金72,600円店頭引渡し。追加整備別、OBD追加額は店舗確認
車検館・OBD加算なしの場合83,760円70,960円法定費用+基本料・検査料・ミニバン加算追加整備別。OBD対象外か店舗で確認
車検館・OBD加算対象の場合85,740円72,940円上記+OBD検査料1,980円追加整備別。車検証の対象記載を確認

料金確認日は2026年10月4日。販売店の公表料金は2026年4月現在の表示で、事業者料金は税込です。東京の通常税の試算124,900円は、同社の公表合計とも一致します。車検館の立川・春日部・所沢、および自賠責を先方加入とする場合は、表のOSS条件の対象外です。

表は全国相場や最終支払額を示すものではありません。マイネッツの「〜」は下限表示であり、販売店のOBD追加額も確認できていないため、金額だけで安い順に依頼先を決めることはできません。まず自分に当てはまる税区分の列を選び、次に別途費用を店舗へ確認するための比較表として使ってください。

重量税は車両重量と経過年数・税区分で決まる

重量税は車検証の「車両重量」と経過年数、エコカー本則などの適用区分で確認します。「ノアだから」「ハイブリッドだから」という車名・呼び方だけでは税額を確定できません。

車両総重量ではなく、自分の車の車両重量を見る

トヨタの主要諸元表202311版にある、X・7人乗りの基本仕様の例は次のとおりです。オプションによる変更を含まない、旧版に掲載された仕様の例として示します。

  • ガソリン・2WD:6BA-MZRA90W-APXEH、車両重量1,600kg。
  • ガソリン・4WD:6BA-MZRA95W-APXEH、車両重量1,670kg。
  • ハイブリッド・2WD:6AA-ZWR90W-APXEB、車両重量1,630kg。
  • ハイブリッド・E-Four:6AA-ZWR95W-APXEB、車両重量1,680kg。

これらは車両重量1.5t超2t以下に入りますが、現行の全グレードや全世代に広げて使う数値ではありません。車両総重量と取り違えず、手元の車検証で確認してください。8ナンバーの福祉車両も、以下の自家用乗用車の試算には含めていません。

税区分と申請方法をそろえる

下表の税額は自家用乗用車・車両重量1.5t超2t以下・継続検査2年分です。法定費用合計は現行自賠責24か月17,650円(沖縄県・離島を除く)とOSS手数料1,850円を加えた編集部算出額。2026年10月4日確認の、2026年5月以降の重量税表に基づきます。

区分判断条件重量税OSS時の法定費用注意
エコカー外・13年未満個車の税区分と経過年数を確認32,800円52,300円以下では「通常税」と表記
エコカー外・13年経過18年未満経年による税区分に該当45,600円65,100円整備費を含まない
エコカー外・18年経過経年による税区分に該当50,400円69,900円整備費を含まない
エコカー本則本則適用を個車で確認20,000円39,500円HV一律の税額ではない
申請方法:OSS保安基準適合証による継続検査税区分による上記合計に使用検査手数料1,850円
申請方法:窓口保安基準適合証による継続検査税区分によるOSSと別条件検査手数料2,100円
申請方法:持込・普通自動車普通自動車の継続検査税区分によるOSSと別条件検査手数料2,600円
申請方法:持込・小型自動車二輪以外の小型自動車の継続検査税区分によるOSSと別条件検査手数料2,500円

検査手数料は令和8年(2026年)4月1日の改定後です。指定工場の保安基準適合証による窓口申請はOSSより250円高く、通常税での法定費用は52,550円になります(編集部算出)。持込の場合も普通・小型で異なるため、旧型を含めたノアすべてに普通自動車の手数料を当てはめないでください。

エコカー外の法定費用は、上表のOSS条件では52,300〜69,900円です(編集部算出)。登録自動車の13年経過の判定は、初度登録年月から12年10ヶ月以後に車検証の交付等を受ける場合が対象です。「登録から丸13年の同じ月」だけで判断しないようにします。

本則と通常税13年未満の重量税差は、同じ重量・期間なら12,800円です(編集部算出)。ただし、ハイブリッド全型式が一律に本則・免税となるわけではありません。国土交通省の次回自動車重量税額照会サービスで車台番号と検査予定日を入力し、個車の税額を確認するのが確実です。

自賠責の新料率が適用されると費用は910円増える

自家用乗用車の自賠責24か月は、新料率が適用されると17,650円から18,560円になり、差額は910円です(沖縄県・離島を除く、差額は編集部算出)。工場料金や税額など他の条件が同じなら、支払額もその分増えます。

適用料率保険始期の条件自賠責24か月保険料現行料率からの増額
改定前の現行料率令和8年(2026年)11月1日より前17,650円比較の基準
改定後の新料率令和8年(2026年)11月1日以降18,560円910円(編集部算出)

対象は自家用乗用車で、沖縄県・離島を除きます。増額は自賠責だけの差であり、車検の支払額も同じ差になるのは工場料金・税額など他の条件が同じ場合です。

新料率の使用開始日は令和8年(2026年)11月1日です。適用は自賠責の保険始期で確認するため、車検を工場で実施する日だけで新旧を決めないでください。冒頭の比較表や重量税別の法定費用は、改定前の現行料率で計算しています。

見積もりでは「自賠責」の欄と、契約する保険の開始日をセットで確認します。新料率が適用されるなら、上の比較表に910円を加える考え方になりますが、これは基本料金や追加整備などが据え置かれる場合に限ります。後日の車検予約では、店舗料金の改定有無も確認が必要です。

避けたい判断:車検の実施月だけを見て、表の自賠責料をそのまま使うこと。

こうすればOK:店舗に保険始期と適用料率を確認し、比較する見積もりでも自賠責の契約期間・適用料率をそろえること。差額の理由が料率改定なら、整備費の上乗せと混同せず判断できます。

販売店の共通クラス表示は自分のノアの税額に直して読む

ノアが対象車種に入っている販売店の料金表でも、合計欄の税額がクラス共通の代表条件になっていることがあります。基本料金と法定費用を分け、自分の車両重量・税区分で合計し直してください。

マイネッツのミディアムクラスは、税込の定期点検料29,040円〜、継続検査料12,100円、代行手数料8,800円で、基本料金の公表合計が49,940円〜です。2026年4月現在の表示を、2026年10月4日に確認しています。

同クラスの公式表示合計94,040円〜には、重量税24,600円が使われています。これは自家用乗用車・2年分・エコカー外13年未満の「1t超1.5t以下」の額です。先ほどの諸元例のように1.5t超2t以下で通常税が適用されるノアなら、重量税は32,800円として読み替えます。

比較する表示重量税の前提合計扱い
マイネッツの共通クラス表示1t超1.5t以下・通常税24,600円94,040円〜事業者の公表表示
1.5t超2t以下の通常税へ補正重量税32,800円、法定費用52,300円102,240円〜基本料金49,940円〜を加えた編集部算出
同じ基本料金の下限部分で比較した差額重量税の区分だけを変更8,200円編集部算出。追加整備の代金ではない

補正後も、現行自賠責24か月・沖縄県と離島を除く・OSS・追加整備等別の条件です。計算は「49,940円+52,300円=102,240円」で、基本料金が下限表示のため、結果にも「〜」が付きます。本則適用が確認できた個車なら、法定費用39,500円との合計は89,440円〜です(編集部算出)。

一方、トヨタモビリティ東京のノア対象Cセグメントは、税込の定期点検料48,400円、完成検査料13,200円、代行手数料11,000円で、基本料金合計72,600円です。同じ2026年4月表示・店頭引渡し条件で、通常税の法定費用52,300円を加えると124,900円となり、公表合計に一致します。本則なら112,100円です(両方とも編集部算出)。

避けたい判断:共通クラスの合計より見積もりが高いという理由だけで、追加整備が高額だと考えること。

こうすればOK:まず重量税欄を照合し、次に基本料金、追加部品代・技術料の順に差額を確認すること。今回の8,200円はマイネッツの表示を同条件に直した差であり、すべての販売店に加算される費用ではありません。

車検館の表示額にはミニバン加算と対象車のOBD料を足す

車検館のノア向け表示80,460円には、別途のミニバン加算3,300円と、対象車のOBD検査料1,980円を足して予算を考えます。追加整備前でも、表示の見出し額だけでは必要な費用を把握できません。

車検館の通常税・OSS条件では、表示80,460円にミニバン加算を含めると83,760円、OBD対象なら85,740円になる。
車検館の表示額と別途加算後の費用(通常税・OSS・現行自賠責、追加整備別)。出典:車検館。表示額は公表値、加算後は編集部算出。2026年10月4日確認。

2026年10月4日確認のノア向け料金は、車検基本料金16,060円と検査料12,100円です。これにミニバン加算3,300円を加えた事業者料金は31,460円になります(いずれも税込、合計は編集部算出)。通常税・OSSの法定費用と合わせると、次のように含む範囲が変わります。

段階含むもの通常税の場合本則の場合残る確認
ノアページの表示額基本料金・検査料・法定費用80,460円—ミニバン加算・OBD・追加整備
ミニバン加算後表示の範囲+3,300円83,760円70,960円OBD対象か、追加整備の有無
さらにOBD加算対象上記+OBD検査料1,980円85,740円72,940円追加整備の有無

表示額80,460円は公表値、加算後の各合計は編集部算出です。共通条件は自家用乗用車・車両重量1.5t超2t以下・継続検査2年・現行自賠責24か月・沖縄県と離島を除く・OSS・追加整備別。「通常税」はエコカー外13年未満、「本則」は個車で本則適用を確認した場合です。

店舗とOBDの条件で残る費用を確認する

車検館の立川・春日部・所沢、および自賠責を先方加入とする場合は、印紙額が窓口申請相当となる例外があります。指定工場の窓口手数料はOSSより250円高く、通常税の法定費用は52,550円です(編集部算出)。利用店舗・自賠責の加入方法を伝え、実際の手数料を確認してください。

OBD対象は車検証の「OBD検査対象」の記載を確認し、免除期間への該当も含めて店舗に照合します。車検館の1,980円は同社の追加検査料金であり、国の検査手数料とは別の費目です。他店の追加料金まで同額になるとは限りません。マイネッツやトヨタモビリティ東京についても、この記事で金額を確認できていないOBD料を無料として比較しないでください。

制度上の対象確認を詳しく知りたい場合は、OBD車検 対象車 確認方法 費用を参照してください。この表では、対象かどうかを確認した後に必要となる、車検館の料金加算までを示しています。

見積もりは追加整備と別途料金を確認してから決める

依頼先は、個車の法定費用・店舗の基本料金・別途料金・追加整備をそろえた見積もりで決めます。公表料金との差が見つかったら、その差がどの費目から生じたかを確認してください。

トヨタモビリティ東京は、基本料金以外の依頼や必要整備について、部品代・技術料等が別途かかると案内しています。今回の試算には、それぞれの車に必要な追加整備額を入れていません。見積書に整備が載っている場合は、部品代と技術料の内訳、必要と判断した理由を聞くと、表との差を整理できます。

確認は次の順に進めると、比較条件がそろいます。

  1. 車検証と検査予定日を用意し、重量税を照会する。自賠責の保険始期、契約期間、検査申請方法も確認する。
  2. 基本料金の内訳を確認し、ミニバン加算やOBD検査料など、別途料金が含まれているか聞く。
  3. 追加整備について、必要な作業とその理由、部品代・技術料を説明してもらう。
  4. 同じ作業範囲と受け渡し条件で見積もりを比較し、依頼する内容と支払額を確認する。

避けたい判断:総額が安いという理由だけで依頼し、別途料金や追加整備の扱いを確認しないこと。また、高い見積もりの作業を理由を聞かずに全部外すこと。

こうすればOK:店舗に「この合計に含む項目と、ここから増える可能性のある項目を分けて教えてください」と伝えること。必要な整備と、内容を選んで依頼する作業を説明してもらい、比較する見積もりの範囲をそろえます。

楽天Carなどの予約サイトで参考額を見る場合も、その表示と自分の車の見積もりを分けて扱ってください。記事中の試算と同じく、参考額だけから個車の追加整備費までは決まりません。予約前に利用店舗へ車両条件を伝え、法定費用と別途料金がどう計上されるかを確認しましょう。

見積もりを受け取った後の伝え方は車検 見積もり 高い 断り方、作業範囲を整理して比較する方法は車検 費用 安くする 方法で扱っています。車検以外も含めた家計の予算はノア 維持費 年間 いくらへ進んでください。

まずは車検証を手元に置き、依頼候補の店舗へ、今回の税額・基本料金・別途費用・追加整備を分けた見積もりを依頼しましょう。

よくある質問

ノアの車検費用で迷いやすいのは、表示額に含む範囲と個車への適用条件です。見積もりの確認に使えるよう、条件別に回答します。

Q1. ノアの車検費用は表示料金だけで判断できますか?

判断できません。共通クラスの重量税が自分のノアと一致するか、基本料金が下限表示か、ミニバン・OBD加算や追加整備が別途かを確認します。この記事の比較表も追加整備前の試算で、最終支払額の保証ではありません。

Q2. ノアのハイブリッドなら重量税は必ず安くなりますか?

ハイブリッドという呼び方だけでは決まりません。自家用乗用車・車両重量1.5t超2t以下・2年分の本則適用車なら20,000円ですが、個車の適用確認が必要です。車台番号と検査予定日を使って、国土交通省の税額照会で確認してください。

Q3. 13年を過ぎたノアの法定費用はいくらですか?

エコカー外・車両重量1.5t超2t以下・2年分・現行自賠責24か月・沖縄県と離島を除く・OSSなら、13年経過18年未満は65,100円、18年経過は69,900円です(編集部算出、整備費別)。登録車の13年経過区分は、初度登録年月から12年10ヶ月以後の車検証交付等が判定条件です。

Q4. ノアのOBD検査料金はどの店でも同じですか?

同額として比較できません。車検館は、車検証にOBD検査対象の記載がある対象車へ税込1,980円を別途加算すると案内しています。他店の料金は各工場へ確認し、対象記載や免除期間への該当も照合してください。

Q5. 2026年11月からノアの車検費用は上がりますか?

令和8年(2026年)11月1日使用開始の新料率が保険始期に応じて適用されると、自家用乗用車の自賠責24か月は17,650円から18,560円になります(沖縄県・離島を除く)。他の条件が同じなら910円増です(編集部算出)。車検実施日だけで判断せず、保険始期を確認してください。

Q6. 法定費用は車検を依頼する店によらず同額ですか?

車の税区分や自賠責の条件だけでなく、申請方法もそろえる必要があります。二輪以外の普通・小型自動車の継続検査で、保安基準適合証による手数料はOSS1,850円、窓口2,100円で、差は250円です(編集部算出)。持込検査も別額のため、依頼先の申請方法を確認してください。

出典

  1. 国土交通省「自賠責保険・共済に加入するには」 (取得日: 2026-10-04)
  2. 金融庁「第152回・第153回自動車損害賠償責任保険審議会の開催結果について」 (取得日: 2026-10-04)
  3. 金融庁「第153回自動車損害賠償責任保険審議会議事録」 (取得日: 2026-10-04)
  4. 国土交通省「令和8年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方 その3」 (取得日: 2026-10-04)
  5. 国土交通省「自動車の登録・検査の法定手数料変更について」 (取得日: 2026-10-04)
  6. トヨタ自動車「ノア 主要諸元表」202311版URL (取得日: 2026-10-04)
  7. ネッツトヨタ東埼玉・マイネッツ「車検を受けたい」 (取得日: 2026-10-04)
  8. トヨタモビリティ東京「車検」 (取得日: 2026-10-04)
  9. 車検館「ノア(トヨタ)の車検基本料金と内訳」 (取得日: 2026-10-04)
  10. 国土交通省「次回自動車重量税額照会サービス」 (取得日: 2026-10-04)
  11. 国土交通省「OBD検査とは?(ユーザー向け)」 (取得日: 2026-10-04)

気になるテーマから、まずはチェック。

制度・税金 維持費のリアル 暮らしと車 カーリース 緊急トラブル