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最終更新: 2026-08-01

車検でヘッドライトが落ちた…当日中に受かる方法と再検査の費用【2026年版】

車検のヘッドライト検査で不合格になっても、その日のうちなら手数料なしで2回まで再検査を受けられます(初回入場を含めて計3回まで)。当日中に直せない場合は「限定自動車検査証」の交付を受ければ、15日以内なら不適合だった箇所だけの再検査で済みます。原因の多くは光量不足・光軸のズレ・レンズの黄ばみで、テスター屋(予備検査場)での調整や磨きで当日中に合格できるケースも少なくありません。

まず結論:いつ再検査するかで手続きも費用も変わる

再検査のタイミング検査される範囲手数料予約
当日(限定自動車検査証なし)不適合箇所不要(2回まで)不要
翌日〜15日以内(限定自動車検査証あり・車を持ち込む)不適合箇所とその影響箇所必要不要
翌日〜15日以内(指定工場の限定保安基準適合証を提出)書面審査(現車持ち込み不要)必要不要
16日以降または限定自動車検査証の期限切れ全項目をやり直し必要(通常の検査と同額)必要

いちばん得なのは当日中に直して再入場することです。手数料がかからず、予約も要りません。

なお、再検査は不合格になったのと同じ検査場で受けるのが原則です。限定自動車検査証がない状態で別の事務所へ持ち込むと、通常の検査と同じ扱い(予約が必要・全項目を審査・通常の手数料)になります。

※検査手数料は2026年(令和8年)4月1日に改定されています。解説サイトや公的機関のページでも改定前の金額が残っていることがあるため、金額はNALTEC「令和8年4月1日以降の自動車検査手続きに関する手数料一覧」など最新の公式資料でご確認ください。

当日中にもう一度受けるには(いちばん安いルート)

不適合になったら、その箇所を点検・整備して、当日の審査時間内に検査コースへ戻るだけです。検査ラインの入口にある「申告ボタン」または電話で検査官に再入場である旨を伝えると、不具合箇所の審査を受けられます。

注意点は3つあります。

  1. 再入場は2回まで。1回の検査申請につき、初回入場を含めて3回までです。3回目でも合格しなかった場合は、再申請すればもう一度受検できますが、新たに検査手数料がかかります
  2. 審査時間内に戻ること。受付の締切時刻は検査場ごとに異なります(軽自動車検査協会は「16時までに検査コースに並ぶ」よう案内しています)。午前中に受検しておくと、落ちても立て直す時間が作れます
  3. 整備工場に頼んだ場合の整備費用は別です(手数料が無料なだけで、整備代はかかります)

ヘッドライトなら「テスター屋」が最短

光量不足・光軸ズレが原因なら、検査場の近くにある**テスター屋(予備検査場)**で測定と調整をしてもらうのが最短ルートです。光軸調整の相場は2,000〜3,000円程度、所要時間は10〜20分ほどで(編集部調べの目安)、その足で再入場すれば当日中に合格できる可能性が高くなります。

当日中に直せないとき:限定自動車検査証

当日中の整備が難しい場合は、総合判定の検査官に「限定自動車検査証がほしい」と伝えて、窓口に申請書類を提出します。これを受け取ると、後日の再検査が有利になります。

ただし2つ落とし穴があります。ひとつは、車検証の有効期間を過ぎたら公道を走れないこと(限定自動車検査証は車検証の期限を延長するものではありません)。もうひとつは、期限を1日でも過ぎると全項目のやり直しになり、手数料も予約も通常の車検と同じ扱いになることです。

なお、再検査までに日数が空くと、自賠責保険の期間が新しい車検証の有効期間に足りなくなることがあります。日をまたぐ場合は保険期間も確認してください。

なぜヘッドライトで落ちるのか:3大原因と対処

原因症状対処費用目安
光量不足明るさが基準に届かない。レンズの黄ばみ・くもり、内部リフレクタの劣化、バルブの劣化が原因黄ばみ除去・研磨、バルブ交換、重度ならユニット交換1,000円〜(DIY)/数万円〜(ユニット交換)
光軸のズレ明るさは足りているが照射方向が基準外。走行の振動で少しずつズレるテスター屋・整備工場で光軸調整2,000〜3,000円程度
配光の崩れ社外バルブがユニットと合わず、光が拡散してカットオフラインが出ない純正相当・車検対応バルブに戻す数千円〜

※費用は編集部調べの目安です。国土交通省等も整備料金については「自動車整備工場等にご確認ください」としており、車種・店舗・劣化の程度によって大きく変わります。

「点いているのに落ちた」という相談が多いのは、検査で見られるのが**明るさ(光度)と光の向き・形(配光)**であり、点灯の有無ではないからです。

DIYで黄ばみを取る場合、市販の研磨キットは1,000〜3,000円程度で入手できますが(編集部調べ)、光量が基準を満たしたかどうかは見た目では判断できません。再検査に賭ける前に、テスターのある工場や予備検査場で測ってもらうほうが確実です。磨きで直るケースと直らないケースの見分け方は「ヘッドライトの黄ばみで車検に通らない?磨きで直る場合と直らない場合」で解説しています。

2026年8月以降に受ける人は要注意

2026年(令和8年)8月1日から、ヘッドライト検査は全車ロービーム計測に移行しました。対象は1998年(平成10年)9月1日以降に製作された車です(二輪車・側車付二輪車、最高速度35km/h未満の大型特殊自動車、最高速度20km/h未満の自動車、被牽引自動車は除く)。

国土交通省らは、ロービーム計測で不適合となる車にはレンズ面のくもり・内部リフレクタの劣化・相性の悪いバルブへの交換によって光度不足や配光の崩れが生じている例が多いと注意を促しています。「去年は通ったのに今年落ちた」という場合、車の劣化に加えてこの変更が影響している可能性があります。

制度の詳細は「車検のロービーム計測はいつから?2026年8月1日完全移行の対策まとめ」で解説しています。

よくある質問

Q. 落ちたその日に再検査を受けると、また手数料を取られますか? A. 限定自動車検査証の交付を受けていない状態なら、当日2回までは手数料なしで再入場できます。予約も不要です。

Q. 3回落ちたらどうなりますか? A. 無料での再入場は終了ですが、新たに検査手数料を払って再申請すれば改めて受検できます(審査時間内であれば当日も可能です)。当日中が難しければ、限定自動車検査証を受け取っておけば15日以内は不適合箇所だけの再検査で済みます。

Q. 限定自動車検査証があれば車に乗れますか? A. 車検証の有効期間内であれば運行できますが、有効期間が切れていれば公道は走れません。限定自動車検査証は車検の期限を延ばすものではありません。

Q. 車検が切れる直前に落ちてしまいました。 A. 車検証の有効期間が切れると公道を走れなくなります。当日中の再検査を優先し、難しい場合は仮ナンバー(臨時運行許可)について運輸支局または市区町村の窓口に相談してください。

Q. ユーザー車検でも同じ扱いですか? A. はい。当日2回までの再入場も限定自動車検査証も、ユーザー車検・業者依頼を問わず同じ制度です。

参考(一次情報)