車検のヘッドライト光軸調整の費用は、店ごとに決まる額です。国は料金を示さず、2026年10月5日時点で、予備検査・テスター点検の税込定額3店の光軸調整は2,700〜3,300円(中央3,000円・編集部算出)で、これより安い店もあります。
この記事の要点
- 光軸調整だけの料金は、予備検査・テスター点検の税込定額3店(コルザ・サン・早川自動車整備工場・新生自動車販売)で2,700〜3,300円(中央3,000円・編集部算出)です。2,640円・2,200円〜・1,500円(税区分の記載なし)の店もあり、3店の最安は全6店の最安ではありません。
- 6店は千葉・東京・静岡・大阪の公式ページで、全国の相場ではありません。ディーラーやチェーン全国の公式な光軸調整料金は確認できず、載せていません。
- 普通車・小型車が光軸だけで落ち、限定自動車検査証(不合格のあと、有効期間内に再検査を受けるために交付される検査証)で認証整備工場等・運輸支局に持ち込む場合の総額は、3店の調整と再検査手数料1,800円の組み合わせで4,500〜5,100円(編集部算出の例)です。軽自動車は当てはまりません。
- 令和8年(2026年)8月1日から前照灯検査は全車ロービーム計測に移行しました(国の公表)。依頼前は「レベリング装置を標準位置に戻す」「合格エリアの中央に合わせる」「エンジンをかけて計測する」の3点を依頼先に確認できます。
光軸調整だけなら、予備検査・テスター点検の税込定額3店の実額は2,700〜3,300円(中央3,000円)で、これより安い店もあります
光軸調整とは、ロービームの向きを調整し、エルボー点(ロービームの明暗の境目が折れ曲がる点)が合格エリアに入り、測定点の光度が基準(1灯6,400cd以上)を満たす状態にする作業のことです。平成10年(1998年)9月1日以降に製作された車のすれ違い用前照灯(カットオフを有する場合)の基準です。
ここでの「光軸調整の費用」は、店の公式料金ページに載る光軸調整だけの額です。他の検査項目を含むセット、ユニット交換、バルブ代、車検の法定費用は含みません。
| 店(タイプ) | 地域 | 光軸調整の額 | 税区分 | 3店の集計 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| コルザ・サン(予備検査場) | 千葉県 | 3,300円 | 税込 | 入れた | 「普通車・軽自動車等の予備検査」の料金欄 |
| 早川自動車整備工場(テスター点検) | 東京都品川区 | 3,000円 | 税込 | 入れた | ヘッドライト調整単品。予約不要・所要10〜15分 |
| 新生自動車販売(予備検査) | 静岡市駿河区 | 2,700円 | 税込(表題・注記に明記) | 入れた | 予備検査の単項目 |
| マエダ 松原整備センター(認証工場) | 大阪府松原市 | 2,640円 | 税込価格の一覧 | 入れない | 整備工賃一覧で、予備検査・テスターのメニューではない |
| A PIT オートバックス東雲店(カー用品店) | 東雲店 | 2,200円〜 | 税込 | 入れない | 作業工賃の下限表示(「〜」つき)・作業時間30分〜 |
| UMVジャパン(テスター屋) | 千葉県八千代市 | 1,500円 | 税込・税抜の記載なし | 入れない | 税区分の記載がなく、税込とは読めない |
料金は2026年10月5日時点の各店の公式料金ページの値です。集計に入れたのは「予備検査・テスター点検の料金メニューで、光軸調整単品を『〜』の付かない定額で載せ、税込と明記している店」の3店で、最安2,700円・最高3,300円・中央3,000円は編集部算出です。車種区分の記載は、コルザ・サンの「普通車・軽自動車等の予備検査」の行を除き、確認できませんでした。
3店の最安2,700円は、全6店の最安ではありません。2,640円(マエダ)・2,200円〜(A PIT 東雲店)・1,500円(UMVジャパン・税区分の記載なし)の店もあります。ただし、この6店は千葉・東京・静岡・大阪の公式ページ(A PIT は東雲店の1店)で、全国の相場ではありません。ディーラー、イエローハット、ジェームス、タイヤ館、オートバックス全国の公式な光軸調整料金は、確認できなかったため載せていません。
見積もりは「単品かセットか」「税込か」をそろえれば、この表の実額と同じ条件で比べられます
見積もりが表の実額と同じ条件かは、3つの問いで分かります。表の6店は千葉・東京・静岡・大阪などの例なので、実額の位置を見る物差しとして使い、「妥当」「高い」の線引きはここでは示しません。
| 依頼先のタイプ | 表の店 | 予約・所要時間 | 単品とセット | 公式料金の掲載 |
|---|---|---|---|---|
| 予備検査場 | コルザ・サン、新生自動車販売、UMVジャパン | 本記事では未確認 | 単品は3,300円・2,700円・1,500円(UMVジャパンは税区分の記載なし)。新生は総合検査(5項目全て)4,800円、コルザ・サンは同ページでサイドスリップ等も各3,300円 | あり |
| 整備工場 | 早川自動車整備工場、マエダ 松原整備センター | 早川は予約不要・所要10〜15分・代行なし | 早川は単品3,000円、テスター点検一式+ヘッドライト調整3,500円(いずれも税込)。マエダは単品2,640円 | あり |
| カー用品店 | A PIT オートバックス東雲店 | 作業時間30分〜 | 作業工賃2,200円〜(税込) | あり |
| ディーラー | − | − | − | 公式料金ページを確認できず |
セットの例は早川で、点検一式を足した差額は500円(3,500円−3,000円・編集部算出)です。早川のセットは5項目の検査とヘッドライト調整で、車検日当日の30分〜1時間前の来店が条件です。新生は光軸の単項目が2,700円、5項目全ての総合検査が4,800円と、同じ店で別の額が並びます。
見積もりを同じ条件に直す3問
- 光軸調整だけの額か。他の検査項目や点検を含むセットではないか
- 税込か。税区分の記載がなければ、税込とは読まず、電話で確認する
- 車種区分の記載があるか。表の店は記載を確認できなかったので、見積もりを取った店に自分の車種で聞く
3問のどれかが分からない項目は「分からない」として扱い、電話で「光軸調整のみ・税込・自分の車種」の3点を聞けば、表と同じ条件に直せます。自分の地域の店は、公式料金ページの「ヘッドライト光軸調整」の行で、単品か・税込か・予備検査やテスターのメニューかを確かめて、表の列と並べてください。国は光軸調整の料金を示しておらず、整備や修理の料金は自動車整備工場等に確認するよう案内しています。ユーザー車検の全体の流れはユーザー車検 費用 流れで確認できます。
普通車・小型車が光軸だけで落ちて限定自動車検査証で運輸支局に持ち込むと、3店の調整と再検査手数料1,800円の組み合わせで4,500〜5,100円(編集部算出の例)です
この総額は普通車・小型車の場合だけで、軽自動車は当てはまりません(軽自動車検査協会の手数料は本記事で確認していません)。自分の車が普通車・小型車かは車検証の種別で確かめ、整備を頼む工場が指定整備工場かは依頼先に「指定整備工場か」と聞くと分かります。
| 状況 | 車種・持ち込み先 | 再検査の手数料 | 光軸調整を含めた総額 |
|---|---|---|---|
| 当日の審査時間内に再入場 | 普通車・小型車 | 国の案内に新たな手数料の記載なし(2回まで・初回含め3回まで) | 整備工場に頼んだ場合の整備費用は別。合計額は書きません |
| 限定自動車検査証・運輸支局へ自分で/認証整備工場 | 普通車・小型車 | 1,800円 | 3店の調整2,700〜3,300円+1,800円=4,500〜5,100円(編集部算出) |
| 限定自動車検査証・指定整備工場で整備・検査 | 普通車・小型車 | 1,600円 | 調整額との合計は示しません(整備費用は別) |
| 限定自動車検査証の期限切れ(15日を過ぎた) | 普通車・小型車 | 検査手数料 普通車2,300円・小型車2,200円(全審査をやり直し) | 調整額は別 |
| 翌日以降に限定自動車検査証なしで再申請 | 普通車・小型車 | 新たな検査手数料が必要(額は書きません) | 調整額は別 |
| 軽自動車 | − | 本記事では未確認 | この総額は当てはまりません |
手数料は2026年10月5日時点の自動車技術総合機構の案内(普通車・小型車の継続検査)で、整備費用は別です。当日再入場の流れと限定自動車検査証の取り方は車検 ヘッドライト 落ちた、検査手数料の車種別の一覧は車検 手数料 値上げ 2026 いくらで確認できます。
避けたい判断: 限定自動車検査証の15日を過ぎるまで放置する。期限を過ぎると全審査のやり直しで、検査手数料が普通車2,300円・小型車2,200円かかります。
こうすればOK: 限定自動車検査証の有効期間(発行日を入れて最大15日間)のうちに再申請する。
光軸調整で直せるのは向きで、灯器の損傷・著しい汚損・取付部の緩みは光軸調整では直りません
光軸調整は、ロービームの向きが基準から外れているときの作業です。次の表のとおり、向き以外の不適合は別の対応になります。
| 不適合の内容 | 光軸調整で直るか |
|---|---|
| ロービームの向きが基準(エルボー点の範囲)から外れている | 調整の対象 |
| 灯器の損傷・レンズ面の著しい汚損・取付部の緩みやがた | 光軸調整では直らない(すれ違い用前照灯の性能要件) |
光軸がずれる・落ちる原因は車検 ヘッドライト 落ちたで扱っています。これらの対応の費用額は、本記事の出典で確認できていないため書きません。調整するときの注意は、後の章の確認1にまとめています。ユニット交換が必要な場合の費用はヘッドライト 車検 ユニット交換 費用、黄ばみなどで光度が基準に足りない場合はヘッドライト 黄ばみ 車検 通らないで扱っています。
令和8年(2026年)8月1日から前照灯検査は全車ロービーム計測に移行し、対象は平成10年(1998年)9月1日以降に製作された自動車です
これは国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会のリーフレット(令和8年5月)の記載です。令和6年(2024年)8月1日予定から延期されていた移行で、二輪・側車付二輪・最高速度35km/h未満の大型特殊自動車・最高速度20km/h未満・被牽引の自動車は対象から除かれます。移行後の運用の変化は、本記事の出典では確認できていないため書きません。
エルボー点は前方10mの位置で、次の範囲に入る必要があります(平成10年9月1日以降製作車・すれ違い用前照灯)。
| 項目 | 条件 | 基準 |
|---|---|---|
| エルボー点の範囲(カットオフ有) | 照明部中心の高さ1m以下 | 前方10mで下方20mm〜150mm・左右各270mm |
| 同上 | 照明部中心の高さ1m超 | 前方10mで下方70mm〜200mm・左右各270mm |
| 光度の測定点(カットオフ有) | 高さ1m以下/1m超 | 下方110mm・左方230mm/下方160mm・左方230mm |
| 光度 | 測定点で1灯につき | 6,400cd以上 |
| カットオフ無し | 最高光度点 | 水平面より下方かつ車両中心線の鉛直面より左方・1灯6,400cd以上 |
制度の詳細は車検 ロービーム計測 いつからで扱っています。国は光軸調整の料金を示しておらず、料金は自動車整備工場等に確認するよう案内しています。
依頼前は「レベリング装置を標準位置に戻す」「合格エリアの中央に合わせる」「エンジンをかけて計測する」の3点を、依頼先に確認できます
3点は国のリーフレットの呼びかけと、前照灯試験機の計測条件です。調整する側への注意なので、守らない店があると断定するものではありません。
- レベリング装置(ヘッドライトの照射角を切り替える装置)の位置を標準状態に戻してから調整を始める(国の呼びかけ)
- 照射光線は合格エリアの端部ではなく、中央に合わせる(国の呼びかけ)
- 原動機が作動している状態で計測する(審査事務規程の計測条件の一つ)
- 見積もりで、単品かセットか・税込かを確認する
依頼先には「レベリング装置を標準位置に戻して調整しますか」「合格エリアの中央に合わせますか」と、そのまま聞けます。確認だけの料金は、本記事の出典では確認できていないため書きません。
自分で壁に当てて調整する場合も、検査は前照灯試験機での計測です。壁当ての手順は車検 ヘッドライト 落ちたで扱っています。
よくある質問
Q1. 光軸調整の料金に決まった額はありますか?
国は料金を示しておらず、店ごとに決まります。2026年10月5日時点で、予備検査・テスター点検の税込定額3店は2,700〜3,300円(編集部算出)で、これより安い店(2,640円・2,200円〜・1,500円)もあります。
Q2. 光軸だけで落ちたら、総額はいくらですか?
普通車・小型車が限定自動車検査証を受け、認証整備工場等または自分で整備して運輸支局に持ち込む場合は、3店の調整と再検査手数料1,800円の組み合わせで4,500〜5,100円(編集部算出の例)です。指定整備工場で整備・検査を受ける場合の再検査手数料は1,600円で、軽自動車は当てはまりません。当日再入場の流れは車検 ヘッドライト 落ちたで確認できます。
Q3. 税込と書いていない料金はどう読めばいいですか?
UMVジャパンの1,500円は、ページに税込・税抜の記載がありません。税込とは読まず、電話で光軸調整のみの税込額を確認してください。
Q4. 光軸調整の料金がかからない店はありますか?
本記事で見た公式料金ページ6件は、すべて光軸調整の料金を載せていました。料金がかからないケースの有無は確認していないため、依頼前に問い合わせてください。
Q5. 光軸調整は自分でできますか?
壁当てで向きを合わせても、合否は前照灯試験機の計測で決まります。壁当ての手順は車検 ヘッドライト 落ちたで扱っています。